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DIYでできるドア修理と注意点[2025.07.25]

 

車のドアの傷・ヘコミ、DIYでどこまで直せる?自分でできる修理と注意点

「うっかりドアに傷をつけてしまった」「いつの間にかヘコミができていた」そんな経験はありませんか?車のドアは日常的に開閉するため、ちょっとした不注意で傷やヘコミができてしまうことも少なくありません。ディーラーや専門業者に依頼すれば綺麗に直してもらえますが、費用が高額になることも。軽度の傷やヘコミであれば、DIYで修理することも可能です。初心者の方でも安心して取り組めるよう、具体的な手順や役立つテクニックを詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

目次

1.DIYで修理できるドアの傷やヘコミとは?
2. タッチペンを使ったドアの傷補修方法
3. スプレー塗装でドアの補修をする際の注意点
4. ドアの軽いヘコミを直すための道具と手順
5. プロの仕上がりとDIYの違いを比較
6. パテを使ったドア修理の基本
7. 失敗しないためのマスキングテクニック
8. クリアコートを使った仕上げのコツ
9. ドア修理後のDIYメンテナンス方法
10. DIYで修理すべきでないドアのトラブルとは?

 

1. DIYで修理できるドアの傷やヘコミとは?

車のドアにできた傷やヘコミは、その程度によってDIYで修理できるものと、プロに任せるべきものに分けられます。まずは、どのような傷やヘコミがDIYで修理可能であるか、その見極め方について詳しく解説します。

塗装の表面にある小さな擦り傷

クリア層のみの浅い擦り傷であれば、コンパウンドで研磨することで目立たなくすることが可能です。爪で触っても引っかからない程度の傷がこれに該当します。

下地が見えていない線状の傷

塗装のクリア層を越えてカラー層に達しているものの、下地までは達していない線状の傷もDIYでの補修が可能です。

塗膜が剥がれていない軽度のヘコミ

これは、いわゆる「えくぼ」と呼ばれるような小さなヘコミに適用されます。塗装を傷つけずにヘコミを直せるため、DIYでの修復に適しています。

注意すべき傷とヘコミ

一方で、以下のような傷やヘコミはDIYでの修理が難しい、あるいは避けるべきケースです。

  • 下地や金属部分が露出している深い傷: 錆の発生リスクが高まるため、専門的な防錆処理と再塗装が必要です。
  • 広範囲にわたる塗装の剥がれ: 専門的な塗装設備と技術が必要となります。
  • ドアパネルが大きく変形しているヘコミ: パネルの板金修正が必要となり、DIYでは困難です。
  • ドアの開閉に支障が出るほどの変形: ドアヒンジや内部構造に問題がある可能性があり、専門家による診断が必要です。

DIYでの修理を検討する際は、これらの判断基準を参考にし、無理のない範囲で挑戦することが重要です。

 

2. タッチペンを使ったドアの傷補修方法

タッチペンは、車の小さな傷を手軽に補修できる便利なアイテムです。ここでは、タッチペンを使ったドアの傷補修方法について、準備から仕上げまでを具体的に解説します。

必要な道具の準備

タッチペンでの補修作業を始める前に、以下の道具を準備しましょう。

  • タッチペン: 車のボディカラーに合ったものを選びます。ディーラーやカー用品店で、車のカラーコードを確認して購入してください。
  • シリコンオフかパーツクリーナー: 補修箇所の油分や汚れを除去するために使用します。
  • マスキングテープ: 補修箇所周辺を保護するために使用します。
  • 耐水サンドペーパー: 傷の段差を滑らかにする場合に使用します。
  • コンパウンド: 塗装面を研磨し、ツヤを出すために使用します。
  • 柔らかい布かマイクロファイバークロス: 拭き取り作業に使用します。
  • 綿棒やつまようじ: 傷の深さや形状に合わせて、タッチペンを塗布する際に使用します。

傷補修の手順

以下のステップで、タッチペンによる傷補修を行いましょう。

ステップ1:傷の洗浄と脱脂

補修箇所の汚れや油分を徹底的に除去することが重要です。シリコンオフやパーツクリーナーを布に含ませ、傷周辺を丁寧に拭き取ります。

ステップ2:マスキング

補修箇所の周囲をマスキングテープでしっかりと囲みます。塗料がはみ出すのを防ぎ、周囲の塗装面を保護する目的があります。

ステップ3:タッチペンの塗布

タッチペンの塗料をよく混ぜます。付属の筆で塗ることもできますが、より細かな傷には綿棒やつまようじの先端に少量ずつ塗料をつけ、傷に埋め込むように塗布するのがおすすめです。

ステップ4:乾燥と研磨

塗料が完全に乾燥するまで待ちます。乾燥時間は、塗料の種類や気温によって異なりますが、数時間から半日程度を目安にしてください。

ステップ5:コンパウンドで仕上げ

研磨した部分にコンパウンドを少量つけ、柔らかい布で優しく磨き上げます。

 

 

3. スプレー塗装でドアの補修をする際の注意点

スプレー塗装は、広範囲の傷や、タッチペンでは対応しきれないような傷の補修に有効な手段です。

塗装環境の確保

スプレー塗装は、塗料が広範囲に飛散するため、塗装環境の整備が非常に重要です。

  • 風のない場所: 屋外で行う場合は、風のない日を選びましょう。
  • ホコリの少ない場所: ホコリや砂塵が舞わない、清潔な場所を選びましょう。
  • 十分な換気: スプレー塗料は揮発性有機化合物を含んでいるため、密閉された空間での作業は危険です。

周囲の徹底したマスキング

スプレー塗料は非常に細かな粒子が広がるため、補修箇所だけでなく、周囲の塗装面やガラス、タイヤなど、塗料が付着してほしくない部分を徹底的にマスキングする必要があります。

  • マスキングペーパーや新聞紙: 広範囲を覆うために使用します。
  • マスキングテープ: 塗料が入り込まないように、隙間なくしっかりと貼り付けます。
  • 養生シート: 車体全体や地面を覆い、飛散した塗料から保護します。

このマスキング作業の質が、仕上がりの大部分を左右すると言っても過言ではありません。

スプレー塗装の基本テクニック

綺麗に塗装するためには、スプレーの持ち方や動かし方にもコツがあります。

  • 距離の保持: スプレー缶と塗装面との距離を約20~30cmに保ちます。
  • 一定の速度で動かす: スプレーを止めずに、一定の速度で横に動かしながら塗布します。
  • 薄く重ね塗り: 一度に厚塗りせず、薄く均一に塗り重ねるのが基本です。
  • 試し吹き: 本格的な塗装に入る前に、必ず不要な段ボールなどで試し吹きを行い、スプレーの出具合や塗料の粒子を確認しましょう。

これらの注意点を守ることで、DIYでのスプレー塗装でも、プロに近い仕上がりを目指すことが可能です。焦らず、丁寧な作業を心がけましょう。

 


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4. ドアの軽いヘコミを直すための道具と手順

車のドアにできた軽いヘコミは、デントリペアツールやヒートガン、吸盤などを使ってDIYで修復できる場合があります。

必要な道具の準備

軽いヘコミの修復には、主に以下の道具を使用します。

  • デントリペアツール: 様々な形状の先端を持つ棒状のツールで、裏側からヘコミを押し出すために使用します。
  • ヒートガンかドライヤー: 塗装面を温めて柔軟にし、修復しやすくするために使用します。
  • 吸盤: 表面からヘコミを引き出すために使用します。強力な吸着力を持つものがおすすめです。
  • 脱脂剤: 塗装面の油分を除去します。
  • マイクロファイバークロス: 塗装面を傷つけずに拭き取ります。
  • ペンライトかデントボード: ヘコミの正確な位置や深さを確認するために使用します。

ヘコミ修復の手順

以下のステップで、ヘコミの修復を行いましょう。

ステップ1:ヘコミの状態確認と洗浄・脱脂

まずは、ペンライトやデントボードを使ってヘコミの正確な位置と深さ、形状を確認します。

ステップ2:塗装面の加熱

ヒートガンやドライヤーを使い、ヘコミ周辺の塗装面を均一に温めます。塗装が熱を持つことで、柔軟性が増し、ヘコミが修復しやすくなります。

ステップ3:ヘコミの押し出しか引き出し

裏側から押し出す場合:ドアの内張りを剥がし、デントリペアツールをヘコミの裏側から当て、少しずつ優しく押し出します。

表面から引き出す場合:吸盤をヘコミの中心にしっかりと密着させ、ゆっくりと手前に引き出します。

ステップ4:状態の確認と微調整

ヘコミがある程度修復できたら、再度ペンライトやデントボードを使って、ヘコミの残り具合を確認します。

DIYでの限界と注意点

以下のような場合は、無理せず専門業者に依頼することを強く推奨します。

  • 塗装にひび割れや剥がれがあるヘコミ: 塗装の補修も必要となるため、専門的な技術が必要です。
  • 大きなヘコミや複雑な形状のヘコミ: パネルの変形が大きく、DIYでは修復が困難です。
  • ツールが届かない場所のヘコミ: ドア内部の構造上、ツールが届かない場所のヘコミはDIYでは修復できません。

DIYでのヘコミ修理は、根気と慎重さが求められます。焦らず、段階的に作業を進めることが成功の鍵となります。

 

5. プロの仕上がりとDIYの違いを比較

それぞれのメリットとデメリットを比較し、状況に応じた最適な選択肢を検討できるよう解説します。

プロの修理のメリットとデメリット

メリット

  • 完璧な仕上がり: 専門知識と経験豊富な技術者が、専用の設備と道具を使って修理を行うため、新車に近い完璧な仕上がりを期待できます。
  • 耐久性と品質: 専門的な下地処理や塗装工程を経るため、塗料の密着性が高く、耐久性に優れた修理が可能です。
  • 広範囲な対応: 深い傷、広範囲のヘコミ、複雑な板金作業など、DIYでは対応できないあらゆる種類の損傷に対応可能です。
  • 安心感と保証: 多くの修理工場では修理後に保証期間を設けており、万が一の不具合にも対応してもらえます。

デメリット

  • 高額な費用: 専門的な技術と設備を使用するため、DIYと比較して費用が高額になります。
  • 修理期間: 修理内容によっては、数日~数週間の期間が必要となるため、その間車が使えなくなります。
  • 工場への持ち込みの手間: 車を修理工場に持ち込む手間がかかります。

DIY修理のメリットとデメリット

メリット

  • 低コスト: 必要な道具や材料を自分で揃えるため、プロに依頼するよりも大幅に費用を抑えることができます。
  • 手軽さ: 自分の都合の良い時間に、自宅で作業を進めることができます。
  • 達成感: 自分で修理を完遂することで、大きな達成感を得られます。

デメリット

  • 仕上がりの限界: 専門的な技術や設備がないため、プロのような完璧な仕上がりは期待できません。
  • 耐久性の問題: 下地処理や塗装工程が不十分だと、塗料が剥がれやすくなったり、早期に劣化する可能性があります。
  • 時間と手間: 慣れない作業のため、想像以上に時間と手間がかかる場合があります。
  • 失敗のリスク: 知識や経験が不足していると、かえって状況を悪化させてしまうリスクもあります。

どちらを選ぶべきか

最終的にどちらの修理方法を選ぶかは、損傷の程度、予算、そしてご自身の求める仕上がりによって判断が分かれます。

  • 軽微な擦り傷や浅いヘコミで、費用を抑えたい、かつある程度の仕上がりで妥協できる場合: DIYが適しています。
  • 下地が見える深い傷、広範囲の塗装剥がれ、大きなヘコミなど、プロの技術が必要な場合: 迷わず専門業者に依頼すべきです。

損傷の状況を正確に判断し、適切な選択をすることが、車のドアを長く美しく保つ秘訣と言えるでしょう。

 

 

6. パテを使ったドア修理の基本

パテは、車のドアにできた深い傷や小さなヘコミを埋め、表面を滑らかにするための重要な材料です。

パテの種類と選び方

車のボディ修理に使用されるパテには、いくつかの種類があります。

  • ポリエステルパテ: 大きな凹凸を埋めるのに適しており、硬化が早く、研磨しやすいのが特徴です。
  • ラッカーパテ: 細かいキズや巣穴を埋めたり、ポリエステルパテの表面を滑らかにしたりするのに使われます。
  • エポキシパテ: 防錆効果が高く、金属への密着性に優れています。

DIYで使用する場合は、一般的に「厚付け用」と「薄付け用」の2種類を用意すると良いでしょう。

必要な道具の準備

パテ作業には以下の道具を準備しましょう。

  • ボディパテ
  • 硬化剤
  • パテ板か清潔な紙:パテを混ぜるために使用します。
  • ヘラ:パテを塗布したり、整形したりする際に使用します。
  • 耐水サンドペーパー:パテを研磨するために使用します。
  • サンディングブロック: 平面を出すためにサンドペーパーと併用します。
  • シリコンオフかパーツクリーナー: 補修箇所の脱脂に使用します。
  • マスキングテープ: 周囲の保護に使用します。
  • 柔らかい布かマイクロファイバークロス: 拭き取りに使用します。
  • 防錆剤: 塗装が剥がれて金属が露出した場合に使用します。

パテを使った修理の手順

以下のステップで、パテによる修理を行いましょう。

ステップ1:補修箇所の洗浄と脱脂、足付け

傷やヘコミの周辺をシリコンオフで丁寧に洗浄し、油分を完全に除去します。その後、サンドペーパーで、パテを塗布する箇所の塗装面に軽く傷をつけ、足付けを行います。

ステップ2:パテの混合と塗布

厚付け用パテを使用する場合、パテ板に主剤と硬化剤を適量取り、均一になるまでしっかりと混ぜ合わせます。

ステップ3:パテの研磨と整形

パテが完全に硬化するまで待ちます。硬化時間はパテの種類や気温によって異なりますが、数十分~数時間程度が目安です。

パテが硬化したら、粗目のサンドペーパーで大まかに研磨し、ヘコミの形状に合わせて整形していきます。

中目のサンドペーパーで研磨し、表面を滑らかにします。

ステップ4:下地塗装

パテで整形した部分に、サフェーサーなどの下地塗装を施します。これにより、パテの吸い込みムラを防ぎ、上塗り塗料の密着性を高めます。

パテ作業は、根気と正確さが求められる工程です。焦らず丁寧に作業を進めることで、その後の塗装の仕上がりに大きく影響します。

 


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7. 失敗しないためのマスキングテクニック

適切なマスキングは、仕上がりの美しさを左右する重要な工程であり、失敗を防ぐための鍵となります。

マスキングの基本と重要性

マスキングは、塗料が飛散してほしくない箇所や、パテが付着してほしくない箇所をしっかりと覆い隠す作業です。

  • 塗料のはみ出し: 補修箇所から塗料がはみ出し、周囲の綺麗な塗装面を汚してしまう。
  • 境界線の不自然さ: マスキングが不十分だと、補修箇所と非補修箇所の境目がギザギザになったり、段差ができて不自然に見える。
  • 付着物の混入: 塗装面にホコリや異物が付着し、仕上がりの質が低下する。
  • 不必要な清掃作業: 飛散した塗料やパテのカスを除去する手間が増える。

これらの問題を避けるためにも、マスキングは時間をかけて丁寧に行う必要があります。

必要なマスキング材料

状況に応じて以下の材料を使い分けましょう。

  • マスキングテープ: 補修箇所の輪郭や、細かい部分の境界線を出すために使用します。
  • マスキングペーパー/新聞紙: 広範囲を覆うために使用します。
  • 養生シート/ビニールシート: 車体全体や作業スペースの地面を覆い、塗料の飛散から保護するために使用します。
  • マスカー: マスキングテープとビニールシートが一体化したもので、手軽に広範囲を養生する際に便利です。

マスキングのテクニック

  1. 補修箇所の周辺を徹底的に清掃・脱脂

マスキングテープを貼る前に、貼る箇所の汚れや油分をシリコンオフなどで完全に除去します。

  1. 境界線を正確に決める

補修箇所の境界線を明確にし、マスキングテープでしっかりと囲みます。この際、カッターや定規を使って直線部分を出すと、よりシャープな仕上がりになります。

  1. 「逆マスキング」でミスト対策

スプレー塗装で最も重要なのが、塗料のミスト対策です。マスキングテープを貼る際、補修箇所から少し離れた部分にテープを貼り、その内側にマスキングペーパーや新聞紙を貼る「逆マスキング」という方法が有効です。

  1. 段差をなくす貼り方

マスキングテープとマスキングペーパーの間に隙間ができないように、しっかりと密着させます。

  1. 必要に応じて二重マスキング

特にスプレー塗装の場合、塗料の貫通を防ぐために、マスキングペーパーを二重にしたり、テープを二重に貼ったりすることも効果的です。

  1. 剥がすタイミングと方向

塗装後、塗料が半乾きのうちにマスキングテープを剥がすのが一般的です。完全に乾燥させてしまうと、塗料がテープと一緒に剥がれてしまったり、境目に段差ができてしまう可能性があります。

これらのテクニックを実践することで、DIYでのドア修理の仕上がりを格段に向上させることが可能です。

 

 

8. クリアコートを使った仕上げのコツ

クリアコートは、車の塗装の最終仕上げ工程であり、美しい光沢と耐久性を与える重要な役割を担っています。

クリアコートの役割と種類

クリアコートは、着色されたベースコートの上に塗られる透明な塗膜です。その主な役割は以下の通りです。

  • 光沢と深みの付与: 車の塗装に深いツヤと輝きを与え、高級感を演出します。
  • 塗膜の保護: 紫外線や酸性雨、飛び石、擦り傷などから下地のベースコートを保護し、色褪せや劣化を防ぎます。
  • 耐候性・耐久性の向上: 塗装全体の耐久性を高め、長期間にわたって美しい状態を保ちます。

クリアコートには、主に以下の種類があります。

  • 1液型クリア: スプレー缶などで手軽に入手できるタイプで、そのまま使用できます。
  • 2液型クリア: プロの補修でも使用され、DIYでも本格的な仕上がりを目指す場合におすすめです。

クリアコート塗布のコツ

クリアコートを綺麗に塗布するためには、いくつかのコツがあります。

  1. 下地処理の徹底

クリアコートを塗布する前に、ベースコートが完全に乾燥していることを確認します。

  1. 環境の整備

スプレー塗装と同様に、風がなく、ホコリの少ない環境で作業することが重要です。

  1. 薄く均一に重ね塗り

クリアコートも一度に厚塗りせず、薄く均一に塗り重ねるのが基本です。

  • 1回目: 塗装面全体に軽くミスト状に塗布します。
  • 2回目以降: 少しずつウェットになるように、しかし垂れない程度の厚みで塗布します。
  • 層間の乾燥: 各層の間には、メーカーが指定する適切な乾燥時間を設けてください。
  1. 垂れに注意

垂れができてしまった場合は、完全に乾燥させてから、細かいサンドペーパーで慎重に研磨し、再塗装する必要があります。

  1. 最後の磨き上げ

クリアコートが完全に乾燥したら、必要に応じてコンパウンドで磨き上げを行います。特に2液型クリアを塗布した場合は、硬化後に表面のザラつきが出ることがあります。

焦らず、丁寧な作業を心がけることで、美しい光沢と耐久性を手に入れることができるでしょう。

 

9. ドア修理後のDIYメンテナンス方法

DIYで車のドア修理を終えた後も、その美しい仕上がりを長持ちさせるためには、適切なメンテナンスが不可欠です。

塗装面の保護とケア

  1. 定期的な洗車

修理したドアに限らず、車全体を定期的に洗車することは基本中の基本です。

  • 修理直後の洗車は控える: クリアコートが完全に硬化するまで、少なくとも1週間程度は洗車を控えましょう。
  • 手洗いを推奨: 柔らかいスポンジやマイクロファイバークロスを使用し、優しく洗うことで、塗装面への負担を最小限に抑えられます。
  • 中性シャンプーの使用: カーシャンプーは中性で、研磨剤を含まないものを選びましょう。
  1. コーティング剤の塗布

ワックスやコーティング剤を塗布することで、汚れの付着を防ぐことができます。

  • ワックス: 撥水効果と光沢が得られますが、持続期間は比較的短いです。
  • 液体ガラスコーティング剤: 比較的簡単に塗布でき、撥水性や防汚性に優れ、持続期間も長いです。
  • 適切な硬化期間の確保: コーティング剤も製品によって硬化期間が異なります。
  1. 飛び石対策

特にフロントドアの下部やサイド部分など、走行中に飛び石を受けやすい箇所には、プロテクションフィルムを貼るのも有効です。

ドアヒンジ・ドアロックのメンテナンス

塗装面だけでなく、ドアの開閉に関わるヒンジやドアロックのメンテナンスも重要です。

  1. ドアヒンジへの注油

ドアの開閉がスムーズでなかったり、異音がしたりする場合は、ドアヒンジの潤滑不足が考えられます。

  • 清掃: まず、ヒンジ部分の汚れや古いグリースをパーツクリーナーなどで除去します。
  • 注油: その後、シリコンスプレーやグリーススプレーを少量塗布します。
  1. ドアロック機構のメンテナンス

ドアロックの動作が渋い場合は、内部の機構が汚れている可能性があります。

  • 清掃: ドアロックの穴にパーツクリーナーを少量吹き込み、汚れを洗い流します。
  • 注油: その後、鍵穴用の潤滑スプレーやシリコンスプレーを少量吹き付け、鍵を何度か抜き差ししてなじませます。

早期発見・早期対応

万が一、再び小さな傷やヘコミができてしまった場合でも、放置せずに早めに補修することが重要です。

これらのDIYメンテナンスを定期的に行うことで、修理したドアの美しい状態を長く保ち、車の資産価値を守ることができます。

 


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10. DIYで修理すべきでないドアのトラブルとは?

DIYでのドア修理は費用を抑えられ、達成感も得られる一方で、自己判断が難しい、あるいは専門的な知識と技術が必要なケースも存在します。

  1. ドアの開閉に支障がある、異音がする

ドアの開閉時に異音が発生したり、スムーズに開閉できない、ドアが歪んでしまっている場合は、ドアヒンジの損傷やドア本体の変形、あるいはドア内部の機構に問題がある可能性があります。

  • ヒンジの損傷: ヒンジが歪んでいる場合、無理に直そうとすると状態を悪化させるだけでなく、ドアの脱落や周辺ボディへの損傷にもつながります。
  • ドア本体の変形: ドア自体が大きく歪んでいる場合、板金修理が必要となります。DIYでは正確な板金作業は非常に困難です。
  • 内部機構の故障: パワーウィンドウの動作不良やドアロックの不具合など、ドア内部の複雑な配線やメカニズムが関係している場合は、専門知識が必要です。

これらの問題は、車の安全性や機能性にも直結するため、専門の修理工場やディーラーに相談すべきです。

  1. 広範囲にわたる塗装の剥がれやひび割れ

塗装の剥がれやひび割れが広範囲に及んでいる場合、単なるタッチアップや部分的なスプレー塗装では対応できません。

  • 広範囲の塗装剥がれ: 塗装全体の下地処理からやり直す必要があり、専門的な塗装ブースや設備、高度な塗装技術が求められます。
  • 塗装のひび割れ: 塗膜の劣化や、下地の金属疲労など、根本的な原因がある場合が多いです。

専門的な知識と技術が求められるケースも多いため、安易なDIYは避けましょう。

  1. ドア内部まで浸水している場合

事故や大きな衝撃によりドアが変形し、内部にまで水が浸入している場合は、DIYでの修理は非常に危険です。

  • 電気系統のショート: ドア内部にはパワーウィンドウモーターや配線など、多くの電気部品が格納されています。
  • 錆の発生: 水が浸入したまま放置すると、ドア内部の金属部分が錆びてしまい、構造的な劣化を引き起こします。

このような場合は、早急に専門業者に診断してもらい、適切な排水処理と修理を行う必要があります。

  1. フレーム部分や骨格に損傷がある場合

ドアの開閉に直接関わるフレーム部分や、車の骨格部分にまで損傷が及んでいる場合は、車の走行安全性に大きく関わるため、DIYでは絶対に手を出してはいけません。

  • 走行安全性の低下: フレームや骨格の歪みは、車の剛性や衝突安全性能を著しく低下させます。
  • 専門的な板金修正: これらの部分は、専門的な板金設備と高度な測定技術がなければ正確に修復できません。

事故車などで構造部分に損傷がある場合は、必ず板金工場などの専門業者に依頼し、安全な状態に修復してもらう必要があります。

上記のようなケースに遭遇した場合は、無理せずプロに相談し、適切な修理を受けることが、車を安全に長く使用するための最善策です。

 

 

DIY修理とプロの選択、そして愛車の未来

車のドアにできた傷やヘコミは、その程度によってはDIYで補修することが可能です。大切な愛車のドアを長く美しく保つためには、日頃のメンテナンスと、適切な判断が不可欠です。本記事で得た知識が、皆様のカーライフをより豊かにするための一助となれば幸いです。

 


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