- 樹脂(プラスチック)パーツのキズ修理、塗装は可能?[2026.01.19]
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「バンパーを擦ってしまったけれど、これって金属じゃなくてプラスチック?」
「SUVのフェンダーにある黒い樹脂パーツが、なんだか白っぽく古ぼけてきた…」最近の車は、燃費向上のための軽量化やデザインの多様化により、多くの場所に「樹脂(プラスチック)パーツ」が採用されています。しかし、いざキズがついたり劣化したりした際、金属のボディと同じように板金修理や塗装ができるのか、疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
実は、樹脂パーツには「塗装されているもの」と「未塗装(素地)のもの」の2種類があり、それぞれ修理のアプローチ方法が全く異なります。特に、未塗装の黒い樹脂パーツは、安易に削ったり市販のスプレーで塗ったりすると、かえってキズが目立ってしまうこともあり、注意が必要です。
この記事では、樹脂パーツの種類による修理の可否や、諦めがちな未塗装樹脂の復活方法、そしてプロが行うバンパーなどの本格的な塗装テクニックについて、専門家の視点で詳しく解説していきます。
目次
1. 車に使われる樹脂パーツ
車のボディといえば「鉄(スチール)」や「アルミ」といった金属をイメージするかもしれませんが、現代の自動車において樹脂(プラスチック)パーツが占める割合は年々増加しています。
その最大の理由は「軽量化」です。樹脂は金属に比べて圧倒的に軽く、車の燃費性能を向上させるために欠かせない素材です。また、成形の自由度が高く、複雑なデザインを実現できる点や、歩行者と衝突した際に衝撃を吸収して怪我を軽減する安全面でのメリットもあります。
主に使用されている素材は「ポリプロピレン(PP)」や「ABS樹脂」などが代表的です。これらは弾力性があり、多少の変形なら元に戻る性質を持っていますが、一方で熱に弱く、一度割れてしまうと金属のように溶接して繋ぐ(一般的な板金)のが難しいという側面もあります。
まずは、ご自身の車のどこに樹脂パーツが使われているかを確認してみましょう。場所によって素材や塗装の有無が異なります。
主な樹脂パーツ 特徴と役割 フロント・リアバンパー 最も代表的な樹脂パーツ。衝撃吸収のため柔らかい素材(PP等)が使われることが多い。基本的にはボディ色に塗装されている。 フェンダーアーチモール SUVなどのタイヤ周りに付いている黒いパーツ。泥除けやデザインアクセントとして機能する。未塗装(素地)が多い。 サイドミラーカバー 硬めの樹脂(ABSなど)が使われる。狭い道で擦りやすい場所No.1。塗装タイプと未塗装タイプがある。 カウルトップパネル フロントガラスとボンネットの間にある、ワイパーの根元部分の黒い樹脂。紫外線を受けやすく、白化しやすい代表箇所。 「コツン」と軽くぶつけた時、金属パーツなら凹んで塗装が剥がれるだけですが、樹脂パーツの場合は「割れる」「変形して戻らない」「えぐれる」といった独特の損傷の仕方をします。
金属の板金修理(叩いて直す)とは異なり、樹脂には樹脂特有の修理アプローチが必要です。「プラスチックだから安く直るだろう」と思われがちですが、素材や表面処理によっては修理ができず、「交換」になるケースもあるため、まずは「素材の違い」を正しく理解することが大切です。
関連記事:ドアのキズ修理と対策を解説
2. 未塗装樹脂(黒いバンパーなど)
樹脂パーツの中でも、修理において特に難易度が高く、プロでも頭を悩ませるのが「未塗装樹脂(素地)」と呼ばれるタイプです。
最近のSUVブームにより、フェンダーアーチやバンパーの下部、サイドステップなどに、あえて塗装をしない黒やグレーの樹脂パーツを採用する車が増えています。軽トラックのバンパーなどもこのタイプです。
この未塗装樹脂は、塗装工程を省くことでコストダウンを図れるほか、アウトドアでタフに使う車としての力強いデザインアクセントとしても機能します。しかし、修理という観点から見ると、非常に厄介な特性を持っています。
最大の特徴は、表面にある「シボ(梨地)」と呼ばれるザラザラした模様です。
比較項目 塗装された樹脂パーツ 未塗装樹脂パーツ(素地) 表面の状態 ツルツルしており、ボディと同じ色と艶がある。 ザラザラした細かい凹凸(シボ模様)があり、素材そのものの色(黒・ダークグレー)。光沢はない。 キズの見え方 塗装が剥がれて下地(黒や白)が見える。 削れた部分が白っぽく変色したり、樹脂がささくれて毛羽立ったりする。 修理の難易度 パテで埋めて再塗装すれば元通りになる。 部分修理が非常に難しい。削るとシボ模様が消えてしまい、補修跡が目立つ。 塗装されたパーツなら、キズをパテで埋めてサンドペーパーで平らにし、上から色を塗れば隠せます。しかし、未塗装樹脂の場合、パテで埋めたりヤスリで削ったりすると、その部分だけ「ザラザラ模様」が消えてツルツルになってしまいます。
周囲の模様と馴染まなくなり、「ここを直しました」という違和感が出てしまうため、多くの修理工場やディーラーでは「未塗装樹脂のキズ=修理不可(部品交換)」と判断されることが一般的です。
3. 未塗装樹脂のキズ修理
では、未塗装樹脂にキズがついたら、絶対に交換しかないのでしょうか?
基本的には「交換」が最も確実で安上がりなケースが多いですが、部品が高額な場合や、どうしても交換したくない場合には、修理テクニックが存在しないわけではありません。
未塗装樹脂のキズに対する、主な対処法を3つご紹介します。
対処法 作業内容 メリット・デメリット ① 削って目立たなくする キズのささくれ(バリ)をカッターやペーパーで除去し、ヒートガンで炙って白化を抑える。 【○】費用が安い。
【×】キズが消えるわけではない。削った部分のシボは消える。② テクスチャー塗装 プロの技術。特殊な塗料を吹き付けて、擬似的にザラザラした模様を再現する。 【○】交換せずに自然な仕上がりになる。
【×】高度な技術が必要で、費用が部品交換より高くなる場合がある。③ スムージング塗装 パーツ全体のシボを全て削り落とし、ツルツルにしてからボディ同色や黒で全塗装する。 【○】高級感が出る。カスタムとして楽しめる。
【×】高額な費用がかかる。オリジナルの質感はなくなる。DIYでやりがちな失敗が、浅いキズを消そうとしてヤスリで一生懸命削り、その周辺だけツルツル・テカテカにしてしまうことです。こうなると、かえって目立ってしまいます。
プロの現場では、浅いキズであればヒートガン(工業用ドライヤー)で熱を加えて樹脂を少し溶かし、表面の白化を馴染ませるテクニックを使うこともありますが、温度管理を間違えるとパーツ全体が変形するリスクがあります。
「未塗装樹脂の修理」は、技術的には可能ですが、コストと仕上がりのバランスを考えると、数千円〜1万円程度のパーツなら「交換」してしまった方が安くて早いケースが多いのが現実です。無理に直そうとせず、まずは見積もりで交換費用を確認することをおすすめします。
4. 白ボケの復活方法
キズではありませんが、未塗装樹脂パーツの悩みで最も多いのが「白ボケ(白化現象)」です。
新車の時は黒々としていたフェンダーやカウルトップが、数年経つと紫外線や雨の影響で劣化し、白っぽく変色してしまう現象です。黒いパーツが白くなると、車全体が古ぼけて見えてしまいます。
この白ボケは、表面の樹脂が酸化して粉を吹いている状態です。これを復活させる方法はいくつかあります。
1. 樹脂復活剤(コーティング剤)を塗る
最も手軽で一般的な方法です。カー用品店で売られているシリコン系やガラス系のコーティング剤を塗り込むことで、濡れたような黒いツヤを蘇らせます。
DIYでも簡単に施工できますが、あくまで表面に油分や皮膜を乗せているだけなので、耐久性は数ヶ月〜半年程度です。定期的な塗り直しが必要です。
2. ヒートガンで炙る
熱風で表面を軽く溶かし、内部の油分を染み出させて黒くする方法です。YouTubeなどでよく紹介されていますが、ムラになりやすく、熱しすぎてパーツを変形させてしまったり、周囲の塗装を焦がしてしまったりするリスクがあるため、初心者にはおすすめしません。また、一度黒くなっても再劣化するのが早いです。
3. プロによる「樹脂専用塗装」
これが最も確実で長持ちする方法です。劣化した表面を洗浄・足付けし、樹脂専用の「艶消しブラック」や「チッピング塗料」で塗装します。単なる黒ペンキではなく、樹脂の質感(マット感やザラザラ感)に合わせた塗料を使うため、新車のような自然な風合いになります。コーティングとは違い、一度塗れば数年は効果が持続します。
コバックの鈑金塗装部門でも、この「樹脂パーツの再塗装」や「専用コーティング施工」を受け付けている店舗があります。「キズはないけど、白っぽさが気になって古臭く見える」という方は、交換する前にリフレッシュ塗装を検討してみてはいかがでしょうか。
関連記事はこちら:バンパーのキズ修理と補修方法
5. 塗装された樹脂パーツ(バンパー等)
ここからは、多くの乗用車で採用されている「塗装された樹脂パーツ」について解説します。代表的なのは、ボディと同じ色で塗られているフロントバンパーやリアバンパー、サイドステップなどです。
これらは素材こそ樹脂(ポリプロピレン等)ですが、表面は金属ボディと同じように塗装されています。そのため、基本的には「金属パーツと同じ手順」で修理・塗装が可能です。つまり、キズをパテで埋めて、色を塗って直すことができます。
ただし、樹脂ならではの注意点があり、金属と同じ塗料をそのまま塗れば良いというわけではありません。重要なのは「柔軟性」と「密着性」です。
■塗料の剥がれやすさ(密着性)
ポリプロピレン(PP)という素材は、接着剤や塗料を弾く性質(難接着性)があります。そのまま塗料を吹き付けても、乾燥後にパリパリと剥がれてしまいます。そのため、修理の際には必ず「プライマー」と呼ばれる、樹脂と塗料を密着させるための特殊な下地剤を塗布する必要があります。
■衝撃による割れ(柔軟性)
樹脂バンパーは、走行中の振動や軽い接触で「たわみ」ます。カチカチに固まる金属用のパテや塗料を使うと、バンパーの変形についていけず、ひび割れ(クラック)を起こしてしまいます。プロの修理では、パテや塗料(クリア層)に「柔軟性硬化剤(軟化剤)」を混ぜることで、樹脂の動きに合わせて塗膜もしなるように調整します。
「バンパーの修理なんて、缶スプレーで塗ればいいや」とDIYで挑戦し、数週間後に塗装がバリバリに割れてしまった…という失敗談をよく聞きますが、これは樹脂専用の下地処理と柔軟剤の配合を行っていないことが主な原因です。
塗装された樹脂パーツは、正しく施工すれば、新品交換しなくても「どこを直したか分からない」レベルまで完璧に修復できます。コバックでは、素材の特性を熟知した職人が、樹脂専用の工程で修理を行うため、修理後の耐久性も安心です。
6. キズ修理と塗装の工程
「プロに頼むと、具体的にどんな作業をしてくれるの?」
塗装された樹脂バンパーの修理を例に、プロの現場で実際に行われている工程を詳しくご紹介します。DIYで直そうとして失敗する原因の多くは、この工程のどこか(特に下地処理や乾燥)を省略してしまうことにあります。
樹脂パーツの塗装は、金属パーツとは異なる繊細な手順と専用の材料が必要です。見た目だけを整えるのではなく、走行中の振動や衝撃に耐えうる「強度」を持たせることがプロの仕事です。
工程1:クリーニングと足付け
まず、修理箇所周辺の汚れやワックス分を完全に除去(脱脂)します。その後、サンドペーパーで表面をあえて傷つける「足付け」作業を行います。ツルツルの表面のままでは塗料が食いつかず、すぐに剥がれてしまうため、微細な凹凸を作って密着面積を広げる重要な工程です。
工程2:バリ取りと成形
キズによってささくれ立った樹脂(バリ)を削り落とします。樹脂は削ると摩擦熱で溶けたり毛羽立ったりするため、慎重に行います。変形がある場合は、ヒートガンで熱を加えて元の形状に戻す修正作業もここで行います。
工程3:プライマー(密着剤)の塗布【最重要】
ここが金属修理との最大の違いです。ポリプロピレン(PP)などの樹脂素材は、そのままではパテや塗料を弾いてしまいます。必ず「プライマー」と呼ばれる、樹脂専用の強力な密着向上剤を塗布します。これを怠ると、修理して数ヶ月後にパテごとポロリと剥がれ落ちるトラブルが発生します。
工程4:樹脂用パテによる成形
キズの凹みを埋めるためにパテを塗ります。この時、カチカチに固まる金属用の板金パテではなく、バンパーの振動やたわみに追従できる「バンパー用パテ(柔軟性パテ)」を使用します。硬すぎるパテを使うと、少しぶつかっただけでひび割れの原因になります。
工程5:サフェーサー(下塗り)
パテを研いで平らにした後、塗料の吸い込みを防ぎ、表面を滑らかにするための下地塗料(サフェーサー)を吹き付けます。ここでも、柔軟性を持たせる添加剤(軟化剤)を混ぜることがあります。サフェーサー乾燥後、さらに細かいペーパーで水研ぎを行い、完璧な肌を作ります。
工程6:塗装(調色・ボカシ)
ボディカラーに合わせて調合した塗料を吹き付けます。樹脂バンパーは金属ボディと素材が違うため、全く同じ塗料を塗っても、光の反射加減で色が違って見えることがあります。プロはそれを見越して「微調整(調色)」を行い、さらに修理箇所の周囲に向けてグラデーション状に色を薄くしていく「ボカシ塗装」を行うことで、境目を目立たなくさせます。
工程7:クリア塗装と磨き
最後にツヤと保護膜を作るクリア塗装を行います。ここでも柔軟性硬化剤を添加し、飛び石などで割れにくい塗膜を作ります。完全乾燥後、ポリッシャーとコンパウンドで磨き上げ、新車同様の光沢を出して完成です。
このように、樹脂パーツの修理には「樹脂専用の材料」と「剥がれないための徹底した下地処理」が不可欠です。DIYのスプレー塗装がすぐに剥がれてしまうのは、プライマー処理や足付けが不十分であることが主な原因なのです。
参考ページ:車のキズを防ぐための対策と予防方法
7. DIYでの修理
カー用品店に行けば、バンパー用の補修キットや缶スプレー、未塗装樹脂の復活剤などがずらりと並んでいます。「安く済むなら自分でやりたい」と考えるのは自然なことです。しかし、樹脂パーツのDIY修理は、金属パーツ以上に難易度が高く、リスクも伴います。
DIYをおすすめできるケースと、やめておいた方が無難なケースを、プロの視点で整理しました。無理をして失敗すると、リカバリーのためにかえって高い費用がかかることもあります。
DIY修理の手法 作業内容と難易度 プロの判定 タッチペン補修 小石による塗装剥がれや、線キズに筆で色を塗る。
→ 難易度:低<おすすめ>
サビる心配はないが、黒や白の下地が見えているのを隠すのに有効。失敗のリスクも低い。未塗装樹脂のコーティング 白化した未塗装パーツに復活剤を塗る。
→ 難易度:低<おすすめ>
一時的な効果だが、手軽に見栄えを良くできる。ボディに付かないよう注意。缶スプレー塗装 キズをパテ埋めし、広範囲にスプレー塗装をする。
→ 難易度:高<非推奨>
色ムラになりやすく、下地処理不足で後から剥がれるリスク大。周囲への塗料飛散も危険。未塗装樹脂のキズ削り ヤスリで削ってキズを消そうとする。
→ 難易度:中<要注意>
削った部分のシボ模様が消え、そこだけツルツルになり余計に目立つ失敗例が多発。DIYでよくある失敗例
「キズを消そうとヤスリをかけたら、削りすぎてバンパーのラインが変わってしまった」
「スプレーで塗ったら、そこだけ色が明るくて浮いてしまった(色合わせの失敗)」
「マスキングが甘くて、ライトやボディに塗料が飛んでしまった」特に多いのが「色のミスマッチ」と「塗装剥がれ」です。市販の缶スプレーは「新車の時の標準色」で作られていますが、あなたの車は紫外線で微妙に色あせています。色が合わないのは当然なのです。
失敗してからプロに頼むと、塗ってしまった塗料をシンナーで全て剥がす手間賃が加算され、最初から頼むより高くなることがほとんどです。指の爪が引っかかるような深いキズや、手のひらサイズ以上の範囲なら、無理せずプロに相談することをおすすめします。
8. プロに依頼するメリット
DIYのリスクを踏まえた上で、あえてお金を払ってプロ(コバック等の鈑金工場)に依頼するメリットは何でしょうか。単に「手間が省ける」「キレイになる」だけではありません。
メリット1:再修理のリスクがない(耐久性)
前述の通り、プロは樹脂専用のプライマーや柔軟剤入りの塗料を使い分け、物理的・化学的に「剥がれない塗装」を行います。修理した翌日に洗車機に入れても、高速道路で虫がぶつかってもビクともしません。「いつ剥がれるか」という不安から解放されます。
メリット2:完璧な色合わせ(調色)
樹脂バンパーは、同じ色番号でも金属ボディと色が合いにくいパーツです。プロは実車に合わせて塗料を数種類調合し、さらに「ボカシ塗装」という技術を使って、修理箇所と元の塗装の境目を肉眼では分からないレベルまで馴染ませます。
メリット3:交換か修理か、最適な判断ができる
これが最大のメリットかもしれません。樹脂パーツの場合、一生懸命直すよりも、新品(あるいは中古部品)に交換した方が安くて早いケースが多々あります。プロに見せれば、「これは修理だと3万円かかるけど、新品パーツが2万5千円で出るから、交換しましょう」といった合理的な提案が受けられます。DIYではこの判断ができず、高い材料費と時間をかけて徒労に終わる可能性があります。
メリット4:リサイクルパーツの活用
コバックのような全国チェーンなら、独自のネットワークを使って「同色の中古パーツ」を探すことができます。もし見つかれば、塗装費用すら不要になり、新品交換の半額以下で直ることもあります。これは個人では絶対にできない芸当です。
9. 樹脂パーツの交換費用
「修理するより交換した方が安い」というケースについて、具体的なイメージを持っておきましょう。樹脂パーツは金属パーツ(ドアやボンネット)に比べて部品代が比較的安い傾向にあります。
■未塗装樹脂パーツの場合
例えば、フェンダーアーチの黒いモールや、バンパーの角にあるプロテクターなど。これらは数千円〜1万円程度で部品が出ることも珍しくありません。修理しようとすると、パテ埋めや特殊なテクスチャー塗装で数万円かかってしまうため、「未塗装パーツは基本、交換一択」と考えた方がコスパが良いです。
■塗装済みバンパーの場合
車種によりますが、新品バンパー(色付き)の価格目安は以下の通りです。・軽自動車:3万〜5万円程度
・コンパクトカー:4万〜6万円程度
・大型ミニバン・SUV:6万〜10万円以上もしキズの修理見積もりが4万円で、新品バンパーが4万5千円なら、交換を選んだ方が新品になる分お得かもしれません(※別途交換工賃がかかります)。逆に、修理が2万円で済むなら修理がお得です。
さらに、コバックなら「リサイクルパーツ(中古部品)」という強力な選択肢もあります。
運良く同色の中古バンパーが見つかれば、部品代1万〜2万円+交換工賃数千円で済むこともあります。これなら修理するよりも圧倒的に安く、しかも塗装工程がないため待ち時間も大幅に短縮できます。
「直せるか?」だけでなく「交換したらいくらか?」をセットで確認することが、樹脂パーツ修理で損をしないための鉄則です。
10. 樹脂パーツのキズ修理の相談
樹脂パーツのキズは、素材の種類(塗装か未塗装か)や、キズの深さによってベストな対処法が異なります。自己判断で市販のスプレーを吹いてしまう前に、まずはプロの目利きを活用してください。
コバックでは、樹脂パーツの修理に関しても無料で見積もり相談を受け付けています。
・「この黒いパーツ、白くなってきたけど直せる?」
・「バンパーのキズ、タッチペンで塗るのと本格修理、どっちがいい?」
・「交換する場合と修理する場合、両方の金額を知りたい」このような疑問に対して、実車を確認しながら明確な回答を提示します。無理に高額な修理を勧めることはありません。「これならタッチペンで十分ですよ」とアドバイスすることもあれば、「中古パーツを探してみましょう」と提案することもあります。
特に未塗装樹脂の白化やキズは、「仕方ない」と諦めている方が多いですが、プロのコーティングや塗装で劇的に若返らせることが可能です。黒いパーツが引き締まると、車全体の印象がグッと若返ります。ぜひ一度ご相談ください。
お近くのコバック、または鈑金専門店の「モドリック」でお待ちしています。
樹脂パーツの特性を知り、賢くキレイに直そう
今回は、車の樹脂パーツ(バンパーや未塗装樹脂)のキズ修理について、素材による違いや修理方法、プロに依頼するメリットを解説しました。記事の要点は以下の通りです。
・樹脂パーツには「塗装済み」と「未塗装(素地)」があり、修理のアプローチが根本的に異なる。
・未塗装樹脂のキズ修理は難易度が高く、部品交換の方が安く済むケースが多い。
・塗装済みバンパーなどの修理は、樹脂専用のプライマーや柔軟剤入り塗料を使うプロに任せるのが安心。
・DIY修理は「タッチペン」程度に留め、広範囲の塗装は剥がれのリスクが高いため避けるべき。樹脂パーツは錆びないため、金属パーツほど緊急性は高くありません。しかし、車の「顔」であるバンパーや、ボディラインを引き締める黒い樹脂パーツが傷ついていると、どうしても車全体が疲れて見えてしまいます。
読者の皆様が、明日から実践できる具体的なアクションは以下の2点です。
1. キズついたパーツが「ツルツルの塗装」か「ザラザラの未塗装」かを確認し、爪で深さをチェックする。
爪が引っかからない浅い傷ならコンパウンドで消える可能性があります。ザラザラのパーツなら磨くのはNGです。
2. スマホでキズの写真を撮り、コバックに見積もりを依頼する。
「修理」と「交換(新品・中古)」の比較見積もりを取るのが賢い方法です。プロに選択肢を出してもらいましょう。最適な方法を選べば、樹脂パーツのキズは怖くありません。愛車の美しさを取り戻し、気持ちよくドライブを楽しみましょう。
こちらも読まれています:保険を使ったキズ修理の流れと注意点

















