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スプレー塗装で傷を目立たなくする方法[2025.07.31]

 

小さな傷もDIYで美しく!車のスプレー塗装で愛車を輝かせる完全ガイド

車のボディにいつの間にかついてしまった小さな傷は、見た目を損なうだけでなく、放置するとサビの原因にもなりかねません。しかし、プロに依頼すると費用がかさむため、DIYでの修理を検討している方も多いのではないでしょうか。この記事を読めば、あなたの車の傷を自分で修理し、美しい状態を取り戻すための知識と技術が身につくことでしょう。

 

目次

1.スプレー塗装で修理できる傷の範囲とは?
2. DIYでスプレー塗装をする際に必要な道具
3. 塗装前の下地処理の重要性
4. スプレーの吹き方と均等に塗るコツ
5. 乾燥時間と重ね塗りのポイント
6. スプレー塗装の仕上げに使うクリアコート
7. 塗装ムラを防ぐためのマスキング方法
8. スプレー塗装後に行うコンパウンド磨き
9. プロとDIYのスプレー塗装の違い
10. スプレー塗装後の耐久性を高める方法

 

1. スプレー塗装で修理できる傷の範囲とは?

車のボディについた傷は、その深さや範囲によって、スプレー塗装で修理できるかどうかが変わってきます。まず、ご自身の車の傷がどの程度のものであるかを見極めることが重要です。

軽微な傷

  • ひっかき傷: 鍵や小石などでついてしまった浅い線状の傷です。爪でなぞっても引っかからない程度の深さであれば、クリア層やカラー層にとどまっている可能性が高く、スプレー塗装で目立たなくすることが可能です。
  • 擦り傷: 駐車場での接触や、壁などに軽く擦ってしまった際にできる傷です。塗膜が剥がれていても、下地が露出していなければ比較的簡単に修理できます。

これらの傷は、主にクリア層やカラー層の損傷であり、DIYでのスプレー塗装で十分に目立たなくすることができます。

中程度の傷

  • 深めのひっかき傷: 爪でなぞると明らかに引っかかるような、カラー層を突き抜けて下地が露出している傷です。
  • 部分的な塗装剥がれ: 小石の飛び跳ねや、何らかの衝撃で塗装が部分的に剥がれてしまっている状態です。

下地が露出している傷は、サビの発生リスクが高まるため、早めの対処が望ましいです。

修理が難しい傷

  • 深い傷: 塗装を突き破って、車のボディの金属部分が露出している傷です。
  • 広範囲にわたる傷: DIYでのスプレー塗装ではムラになりやすく、きれいに仕上げることが非常に困難です。
  • 凹みを伴う傷: 衝突などにより、ボディに凹みが生じている傷です。

これらの傷は、DIYでの修理では対応が難しく、かえって状態を悪化させてしまう可能性があります。

 

2. DIYでスプレー塗装をする際に必要な道具

DIYで車のスプレー塗装を行う際には、適切な道具を揃えることが成功の鍵となります。

基本の塗装用品

  • カラースプレー: 車のボディカラーに合ったスプレー塗料を選びます。事前にテストピースなどで試し吹きをし、色味を確認することをおすすめします。
  • クリアスプレー: カラースプレーで塗装した部分を保護し、光沢を出すための透明な塗料です。
  • プラサフ: 下地と塗料の密着性を高め、小さな傷や凹凸を埋める役割があります。
  • 脱脂剤: 塗装面に付着した油分やワックス、汚れなどを除去し、塗料の密着性を高めるために使用します。
  • マスキングテープ・マスキングシート: 塗装したくない部分を保護するために使用します。
  • サンドペーパー: 塗装面を研磨し、傷をならしたり、塗料の密着性を高めたりするために使用します。
  • コンパウンド: 塗装後の研磨に使用し、塗膜の段差をなめらかにしたり、光沢を出したりします。
  • マイクロファイバークロス: 塗装面の拭き上げや、コンパウンド磨きに使用します。繊維が残りにくく、傷をつけにくいものを選びましょう。

あると便利な道具

  • 耐水サンドペーパー用ブロック: サンドペーパーを巻き付けて使用することで、均一な研磨が可能になります。
  • シリコンオフスプレー: 塗料を塗布する直前に、再度脱脂を行う際に便利です。
  • ウエス: 拭き取り作業全般に使用します。
  • エアダスター: 研磨カスやホコリを吹き飛ばすのに役立ちます。
  • ヒートガンまたはドライヤー: 塗料の乾燥を早める際に使用しますが、使い方を誤ると塗装面を痛める可能性があるので注意が必要です。

これらの道具を事前に準備し、安全に配慮しながら作業を進めることで、DIYでのスプレー塗装の成功率を格段に上げることができます。

 

 

3. 塗装前の下地処理の重要性

下地処理を怠ると、どんなに丁寧に塗装しても、塗料の密着不良、塗膜の剥がれ、ムラ、仕上がりの悪さといった問題が発生しやすくなります。

下地処理の目的

下地処理の主な目的は以下の通りです。

  1. 塗料の密着性を高める: 塗装面に付着している汚れ、油分、ワックスなどを除去し、塗料がしっかりと密着するように下地を整えます。
  2. 塗膜の剥がれを防ぐ: 塗膜が剥がれやすい原因となるサビや古い塗膜の浮きなどを除去し、強固な下地を作ります。
  3. 均一な仕上がりを実現する: 傷や凹凸をならし、下地の状態を均一にすることで、塗装後のムラを防ぎ、滑らかな表面を作り出します。
  4. サビの発生を防ぐ: 露出した金属部分を保護し、新たなサビの発生を抑制します。

具体的な下地処理の手順

  1. 洗浄と脱脂:
    • まずは、塗装する部分とその周辺を水と中性洗剤で丁寧に洗い、泥やホコリなどの大きな汚れを落とします。
    • その後、脱脂剤をマイクロファイバークロスに含ませ、塗装面をしっかりと拭き上げます。
  2. 既存の塗膜の研磨:
    • 塗装する範囲の既存の塗膜を、耐水サンドペーパーで軽く研磨します。この作業を「足付け」と呼び、表面に微細な傷をつけることで、新しい塗料の密着性を高める効果があります。
    • 水研ぎで行うと、研磨カスが詰まりにくく、均一に研磨できます。研磨後は、再度洗浄し、完全に乾燥させます。
  3. 傷の補修とパテ処理:
    • 深さのある傷や凹みがある場合は、自動車用のパテを使用して補修します。パテを薄く数回に分けて盛り付け、完全に乾燥させます。
    • 乾燥後、サンドペーパーで研磨し、周囲のボディラインに合わせて滑らかに整形します。
  4. サビの除去とサビ止め処理:
    • もし金属部分が露出し、サビが発生している場合は、ワイヤーブラシやサンドペーパーでサビを完全に除去します。
    • サビ除去後、サビ止め効果のあるプライマーを塗布することで、再発を防止します。
  5. プラサフの塗布:
    • プラサフは、下地と上塗り塗料の密着性を高めるだけでなく、小さな傷や研磨痕を埋め、下地の色を均一にする効果があります。
    • 乾燥後、必要に応じて耐水サンドペーパーで軽く研磨し、より滑らかな下地を作ります。

これらの下地処理の工程を丁寧に行うことで、スプレー塗装の仕上がりが格段に向上し、プロのような美しい光沢と耐久性を実現することができます。

 


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4. スプレーの吹き方と均等に塗るコツ

スプレー塗装で均一な仕上がりを実現するには、正しい吹き方といくつかのコツを掴むことが重要です。

スプレーを吹く前の準備

  • 塗装環境の整備: 風のない、ホコリの少ない場所を選びましょう。屋外で作業する場合は、風の影響を受けないよう、簡易的なブースを設けるなどの工夫が必要です。
  • 試し吹き: 本番の塗装に入る前に、必ず新聞紙や段ボールなどの試し吹き用の板にスプレーを吹き付け、塗料の出具合や色味、乾燥時間などを確認します。

正しいスプレーの吹き方

  1. 対象物との距離を一定に保つ: スプレー缶と塗装面との距離は、約15~30cm程度が目安です。
  2. 一定のスピードで動かす: スプレー缶は、常に一定のスピードで左右または上下に動かしながら吹き付けます。
  3. 少しずつ重ねて塗る: 一度に厚塗りしようとせず、薄く均一に数回に分けて重ね塗りします。
    • 1回目は薄く、塗装面全体を軽く覆う程度に吹き付け、塗料が薄く乗る「ミストコート」と呼ばれる状態にします。
    • 2回目以降は、少しずつ塗料を増やし、塗装面がしっとり濡れる程度に吹き付けます。
    • 各層の間に数分のインターバルを設けることで、塗料が乾燥しすぎず、垂れにくくなります。
  4. 塗料の終始は対象物の外で: スプレーを吹き始める際と吹き終える際は、必ず塗装する対象物の外側から開始し、外側で終えるようにします。
  5. 缶を傾けすぎない: スプレー缶をあまり傾けすぎると、ガスだけが噴射されて塗料が出にくくなったり、最後まで使い切れなくなったりすることがあります。

これらのポイントを押さえ、繰り返し練習することで、スプレー塗装の技術は向上します。最初は難しいと感じるかもしれませんが、諦めずに挑戦してみてください。

 

5. 乾燥時間と重ね塗りのポイント

スプレー塗装において、美しい仕上がりと塗膜の耐久性を確保するためには、乾燥時間と重ね塗りのタイミングが非常に重要です。

乾燥時間の重要性

塗料が乾燥する過程では、溶剤が蒸発し、塗料の樹脂成分が硬化して塗膜が形成されます。

  • シワ: 下層の塗膜が完全に硬化していない状態で上層を重ねると、下層の溶剤が上層の塗料を溶解させ、塗膜が縮んでシワが発生することがあります。
  • 密着不良: 十分に乾燥していない塗膜の上に次の層を重ねると、層間の密着性が低下し、後々剥がれやすくなる原因となります。
  • 色ムラ・光沢不足: 塗料の乾燥が不均一だと、光の反射が変わり、色ムラや光沢の不足につながります。
  • 指紋や異物の付着: 塗料が乾いていない状態で触れてしまうと、指紋がついてしまったり、ホコリやゴミが付着しやすくなります。

重ね塗りを行う際は、通常「指触乾燥」または「半硬化乾燥」の段階で次の層を重ねることが推奨されます。

重ね塗りのポイント

  1. インターバルを守る: 各層を塗る間には、塗料メーカーが推奨するインターバルを設けます。
  2. 異なる方向から吹き付ける: 層ごとにスプレーの方向を少し変えることで、塗料が均一に分布し、ムラを防ぐことができます。
  3. 塗膜の厚みを意識する: 厚すぎず、薄すぎず、均一な塗膜を形成することを意識します。
  4. 最終乾燥: 全ての塗装が終わった後、製品の指示に従い、完全乾燥時間を設けます。この時間は、塗装後すぐに車を運転したり、洗車したりするのを避けるために非常に重要です。

乾燥時間と重ね塗りのポイントをしっかりと押さえることで、DIYとは思えないほどの高品質なスプレー塗装を実現することができます。

 

 

6. スプレー塗装の仕上げに使うクリアコート

スプレー塗装で美しい光沢と耐久性を実現するためには、カラースプレーで色を塗った後の「クリアコート」が非常に重要な工程となります。

クリアコートの役割と重要性

  1. 塗膜の保護: カラースプレーで塗装した塗膜は、そのままだと紫外線、酸性雨、飛び石、洗車時の摩擦などによって劣化しやすい状態です。
  2. 光沢の付与: クリアコートは透明な塗料であり、塗装面に深みのあるツヤと光沢を与えます。
  3. 平滑性の向上: クリアコートを塗布することで、塗装表面の微細な凹凸が埋められ、より平滑な面を作り出すことができます。
  4. 研磨作業の土台: クリアコートは、塗装後のコンパウンド磨きやポリッシュ作業の土台となります。

クリアコートの種類と選び方

車の補修用スプレー塗料には、大きく分けて「1液型クリア」と「2液型ウレタンクリア」の2種類があります。

  • 1液型クリア:
    • 一般的にホームセンターなどで手軽に入手できるスプレー缶タイプのクリア塗料です。
    • 手軽に使える反面、乾燥後の塗膜が薄く、耐久性や光沢が2液型に劣る傾向があります。
    • コストを抑えたい場合や、軽微な傷の補修に向いています。
  • 2液型ウレタンクリア:
    • 主剤と硬化剤を混ぜ合わせることで化学反応を起こし、硬化するタイプのクリア塗料です。
    • 乾燥後の塗膜が非常に硬く、耐久性、耐候性、耐ガソリン性、光沢に優れています。
    • 価格は1液型よりも高くなりますが、本格的な仕上がりを目指すなら2液型ウレタンクリアがおすすめです。

本格的なDIY補修でプロに近い仕上がりを目指すのであれば、迷わず2液型ウレタンクリアを選ぶことを強く推奨します。

クリアコートの吹き方とコツ

クリアコートの吹き方は、カラースプレーと基本的には同じですが、より高い光沢と平滑性を得るために、いくつか注意点があります。

  1. カラースプレーの完全乾燥後: カラースプレーの塗布が完了し、パッケージに記載されているインターバル時間が経過し、十分に乾燥していることを確認してからクリアコートを塗布します。
  2. 薄く均一に数回重ね塗り: 一度に厚塗りしようとせず、薄く均一に数回に分けて重ね塗りします。
    • 1回目は軽く塗装面全体を覆う程度に吹き付け、足付けの役割を持たせます。
    • 2回目以降は、塗装面がしっとり濡れる程度に吹き付けます。
  3. インターバルを守る: 各層の間に、メーカーが推奨するインターバルを設けます。
  4. 光沢を確認しながら塗る: 塗装中に、光の当たり方を変えながら塗装面を様々な角度から確認し、均一な光沢が出ているか確認します。
  5. 垂れに注意: クリアコートは光沢を出すために少し厚めに塗る必要がありますが、塗りすぎるとすぐに垂れてしまいます。
  6. 最終的な乾燥: 全てのクリアコートの塗布が完了したら、製品の指示に従い、完全乾燥時間を設けます。

クリアコートは、スプレー塗装の仕上がりを左右する重要な工程です。

 


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7. 塗装ムラを防ぐためのマスキング方法

スプレー塗装で美しい仕上がりを実現するためには、塗装ムラを防ぐことと同時に、塗装したくない部分に塗料が付着するのを防ぐ「マスキング」が非常に重要な工程です。

マスキングの重要性

  • 塗料の飛散防止: マスキングを怠ると、塗装対象以外の部分に塗料が付着し、除去が困難になるだけでなく、車の価値を損なう原因にもなります。
  • 塗装境界の明確化: 塗装が必要な部分とそうでない部分との境界をはっきりと区切り、シャープなラインを作り出します。
  • 作業効率の向上: マスキングをしっかり行うことで、塗装後の余計な清掃や修正作業を減らすことができ、結果的に作業効率が向上します。

マスキングに必要な道具

  • マスキングテープ: 塗装用のマスキングテープを選びましょう。紙製で粘着力が強すぎず、剥がした時に糊残りが少ないものが理想です。
  • マスキングシート: 広範囲をカバーするために使用します。
  • 新聞紙または養生シート: マスキングシートでカバーしきれない広い範囲や、床などを保護するために使用します。
  • カッターナイフまたはハサミ: マスキングテープやシートを正確にカットするために使用します。

マスキングの具体的な方法とコツ

  1. 塗装範囲の決定: 傷の範囲だけでなく、ぼかし塗装をする場合は、その範囲も考慮してマスキングラインを設定します。
  2. 洗浄と脱脂: マスキングテープを貼る前に、マスキングする部分とその周辺を脱脂剤でしっかりと拭き、油分や汚れを除去します。
  3. マスキングテープを貼る:
    • 直線部分: テープを引っ張りすぎずに、ゆっくりと均一な力で貼っていきます。
    • 曲線部分: 細いマスキングテープを使用すると、曲線に沿って貼りやすくなります。
    • 境界を意識: 塗装する部分としない部分の境界線を明確にするため、テープの端を傷のギリギリまたは少し外側に設定します。
    • 段差を避ける: パネルの継ぎ目やモールディングの際など、段差を利用してマスキングラインを引くと、より自然な仕上がりになります。
  4. マスキングシート・新聞紙で広範囲をカバー: マスキングテープで境界を区切ったら、その内側または外側にマスキングシートや新聞紙を貼り、塗装する範囲以外を完全に覆います。
  5. 浮きや隙間の確認: マスキングが完了したら、もう一度全体を見渡し、テープの浮きや隙間がないか、指でしっかりと押さえ直して確認します。
  6. 塗装直前に再確認: 塗装作業に入る直前にもう一度マスキングの状態を確認し、風などでめくれていないか、ホコリが付着していないかなどをチェックします。
  7. 塗装後のマスキング剥がし: 塗装が完全に乾く前に、マスキングテープをゆっくりと剥がします。

マスキングは地味な作業ですが、スプレー塗装の仕上がりを大きく左右する重要な工程です。

 

 

8. スプレー塗装後に行うコンパウンド磨き

スプレー塗装で色を塗布し、クリアコートを施したら、いよいよ最後の仕上げとなる「コンパウンド磨き」です。

コンパウンド磨きの目的

  • 塗装面の平滑化: スプレー塗装では、どうしても塗料の粒子が不均一に付着したり、ごくわずかな凹凸ができたりすることがあります。
  • 光沢の向上: 表面が平滑になることで、光が均一に反射し、塗装本来の深みのある光沢やツヤが引き出されます。
  • ミストや異物の除去: 塗装中に付着してしまった微細なホコリや、塗装ムラの一部、クリアコートのミストなどを除去することができます。
  • 境目の目立たなくする: 補修箇所と既存の塗装面との境目を研磨によってなじませ、段差を目立たなくする効果もあります。

コンパウンド磨きの具体的な方法とコツ

  1. 十分な乾燥時間: クリアコートが完全に乾燥していることを確認してからコンパウンド磨きを開始します。
  2. 洗浄と脱脂: 磨く前に、塗装面を水洗いし、完全に乾燥させます。
  3. コンパウンドの塗布: 適量のコンパウンドをマイクロファイバークロスに少量取り、塗装面に薄く均一に塗り広げます。
  4. 磨き作業:
    • 手磨きの場合: クロスにコンパウンドをつけ、円を描くように、または直線的に優しく磨きます。
    • ポリッシャーを使う場合: ポリッシャーの回転数やバフの種類を選び、均一な圧力でゆっくりと動かしながら磨きます。
    • ポイント: 磨いている最中にコンパウンドが乾いてきたら、新しいコンパウンドを追加するか、水を少量スプレーして作業性を保ちます。
  5. コンパウンドの拭き取り: 磨き終えたら、別の清潔なマイクロファイバークロスでコンパウンドのカスを丁寧に拭き取ります。
  6. 段階的な磨き:
    • まずは粗目のコンパウンドで塗装面のザラつきや大きな凹凸を取り除きます。
    • 次に中目のコンパウンドで、粗目のコンパウンドでできた傷を消します。
    • 最後に細目や超微粒子のコンパウンドで、鏡面仕上げを目指します。
    • コンパウンドを完全に拭き取り、塗装面をよく確認しながら進めましょう。
  7. 境目のぼかし: 補修箇所と元の塗装面との境目にわずかな段差がある場合は、この境目を中心にコンパウンドで優しく磨き、段差をなじませるようにぼかしていきます。

コンパウンド磨きは、手間のかかる作業ですが、この工程を丁寧に行うことで、DIYとは思えないほどのプロフェッショナルな仕上がりを実現することができます。

 

9. プロとDIYのスプレー塗装の違い

スプレー塗装は、プロの業者に依頼する方法と、DIYで行う方法があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、その違いを理解することは、ご自身の状況に合わせた最適な選択をする上で非常に重要です。

プロによるスプレー塗装

プロの板金塗装工場では、専門的な設備と熟練した技術を用いて、高品質な塗装修理を行います。

メリット

  • 高品質で完璧な仕上がり: 専門的な技術と豊富な経験を持つ職人が、最適な塗料と塗装方法を選定し、新車に近い、あるいはそれ以上の美しい仕上がりを実現します。
  • 高い耐久性: 専門的な下地処理、複数層の塗装、そして焼付け乾燥などの工程により、塗膜の密着性、耐久性、耐候性が非常に高くなります。
  • 広範囲の傷や凹みにも対応: 深い傷や大きな凹み、広範囲にわたる損傷も、板金作業を含めて根本的に修理することができます。
  • 保証: 多くの修理工場では、修理後の塗装に保証がついており、万が一の不具合にも対応してもらえます。
  • 手間がかからない: 全ての作業を任せられるため、ご自身で手間をかける必要がありません。

デメリット

  • 高額な費用: 専門的な技術と設備を使用するため、DIYと比較して費用が非常に高くなります。
  • 時間と手間: 車を工場に預ける必要があるため、修理に時間がかかり、その間車が使えなくなる不便さがあります。
  • 業者選びの難しさ: 技術力や価格は業者によって差があるため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

DIYによるスプレー塗装

DIYでのスプレー塗装は、ご自身で材料を揃え、作業を行う方法です。

メリット

  • 費用が安い: 必要な材料費のみで済むため、プロに依頼するよりも格段に費用を抑えることができます。
  • 手軽にできる: 休日など、ご自身の都合の良い時間に作業することができます。
  • 達成感: 自分で修理することで、愛着がわき、達成感を得ることができます。
  • 小さな傷の応急処置: 軽微な傷であれば、手軽に補修でき、サビの発生を抑制することができます。

デメリット

  • 仕上がりの品質にばらつき: 経験や技術力によって、仕上がりの品質が大きく左右されます。プロのような完璧な仕上がりは、非常に困難です。
  • 耐久性の限界: プロの塗装と比較して、塗膜の耐久性や耐候性が劣る場合があります。
  • 時間の浪費と失敗のリスク: 不慣れな作業であるため、予想以上に時間がかかったり、失敗してやり直しになったりするリスクがあります。
  • 適切な道具の選定: 必要な道具を自分で揃える必要があり、適切なものを選ばないと失敗の原因になります。
  • 対応できる傷の範囲が限定的: 深い傷や広範囲の傷、凹みを伴う傷は、DIYでは対応が難しく、かえって悪化させてしまう可能性があります。

ご自身の車の傷の状態、予算、求める仕上がりのレベル、そしてご自身のDIYスキルを総合的に考慮し、最適な方法を選択することが重要です。

 


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10. スプレー塗装後の耐久性を高める方法

その美しい仕上がりを長期間維持するためには、塗膜の耐久性を高めるための適切なケアが不可欠です。

  1. 完全乾燥を待つ

何よりもまず、塗装後の「完全乾燥」を待つことが最も重要です。塗料やクリアコートの種類によりますが、表面が乾燥していても内部が完全に硬化するまでには、数時間から数日、場合によっては1週間以上かかることもあります。

  • 洗車: 特に高圧洗浄機は塗膜にダメージを与える可能性があります。
  • ワックスやコーティング剤の塗布: 未硬化の塗膜にこれらの成分が浸透し、ムラや密着不良の原因となることがあります。
  • 強い摩擦や衝撃: 未硬化の塗膜は傷つきやすく、剥がれやすい状態です。

製品のパッケージに記載されている完全乾燥時間を必ず守り、その間は極力塗装面に触れないようにしましょう。

  1. 定期的な洗車と正しい洗車方法

塗装面を清潔に保つことは、耐久性を高める基本です。

  • 中性洗剤を使用: 必ず中性洗剤を使用し、強いアルカリ性や酸性の洗剤は避けてください。
  • 柔らかいクロスやスポンジ: 洗車ブラシや硬いスポンジは傷の原因となるため、マイクロファイバークロスや洗車用スポンジを使用しましょう。
  • 優しく洗う: 塗装面をゴシゴシ擦らず、泡で汚れを浮かせ、優しく洗い流すように心がけます。
  • 水滴の拭き取り: 洗車後は、ウォータースポットを防ぐため、すぐに水滴を拭き取ります。
  1. コーティング剤による保護

塗装が完全に乾燥した後、ボディコーティング剤を塗布することで、塗膜を保護し、耐久性を高めることができます。

  • ガラスコーティング剤: 非常に硬い被膜を形成し、傷つきにくく、光沢も長期間持続します。DIYでも施工できる製品が多く販売されています。
  • ポリマーコーティング剤: ガラスコーティングよりも手軽に施工でき、ツヤ出し効果と撥水効果が得られます。定期的な塗り直しが必要です。
  • ワックス: 最も手軽な保護方法ですが、耐久性は劣ります。

4.小さな傷への早めの対応

万が一、再び小さな傷がついてしまった場合は、放置せずに早めに対処しましょう。小さな傷であれば、タッチアップペンなどで簡単に補修でき、サビの発生を防ぐことができます。

これらの対策を講じることで、DIYでスプレー塗装した箇所の耐久性を高め、美しい仕上がりを長く維持することができます。

 

 

愛車に輝きを再び:DIYスプレー塗装で自信を取り戻す

車の傷補修において、スプレー塗装はDIYでも挑戦しやすい方法の一つです。本記事では、スプレー塗装で傷を目立たなくするための具体的な手順と、それぞれの工程における重要なポイントを詳しく解説しました。

適切な知識と準備、そして丁寧な作業によって、あなたの愛車が再び輝きを取り戻すことを願っています。

 


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